::::: ワタシリウム。 :::::

吐きだす泡が、のぼってのぼって、星になる。
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2012.06.05 Tuesday

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2012.06.05 Tuesday

■■■ サカナ

熱帯夜のシーツの海は
まだしっとりと波打っていて
波の軌跡にそっとくちづければ
まだあなたの香りがするの

熱帯夜のシーツの海は
また寄せる波を待っていて
乾くまも与えるつもりはないと
不埒にあなたを誘っているの

気温の粒が剥き出しの肩に降り注ぐ
いいえ 降り注ぐのはマリンスノー
ゆうべ わたしがもらした吐息の死骸

こんなにも暑いのに
わたしは蒼褪めたサカナなの
果てある海に
あなたの船が戯れに櫓を漕ぐ
その泡沫の波に酔いながら
あきらめのこもった悲鳴を上げる
わたしの願う夜明けはどこにもないの
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YUAN | fountain | - | -
2010.04.03 Saturday

■■■ Real

君が翼を広げた日の
風の音を聞きながら
僕はきのうまでの日々を
見失っていた

どんなに背伸びをしても
世界のすべては箱庭で
気付いた時には遅すぎて
泣くことすらできなかった

君が羽ばたく その姿は
傷だらけで誇り高く
君の名を叫びたくても
砂をかむような声しか出ない
助けてと叫びたくても
もうどうしようもない

翼休める枝になりたくても
この両腕はまるでプラスティック
君を抱きとめようとしたら
きっと折れて 君を地に叩きつける
一緒に墜ちてゆきたいと
一瞬でも願ってしまう僕は結局
ままごと遊びの人形なんだ

一緒に水平線を見たかったよ
リアルの水平線
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YUAN | LoveLetter | - | -
2009.06.17 Wednesday

■■■ June×××

糸がほつれるような音がした
ああ 今日も雨が降る


晴れの日は まぶしいふりして瞳を閉じていればいいよ
だけどこんな天気の日は 全てが煙る雨の日は
ごまかせなくて 彷徨わせる視線 
雫のヴェールに阻まれて どうせあなたの姿もはっきり見えやしないのに


六月は 誰もしらない六月は
薄く滲む傷口
声にしたい できない
広い肩も 悪戯な瞳も
雨の向こうに消えてゆく


六月は 誰もしらない六月は
蕾のまま香る花
咲かせたい しちゃいけない
大きな手も 意地悪な唇も
雨の向こうに消えてゆく

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YUAN | LoveLetter | - | -
2009.05.19 Tuesday

■■■ selfish

湿った夜風に咲く花は
いつも思い出の香りがする
優しい寝息を聞きながら
ただれた香りにむせかえる

信じた 君の命の暖かさ
愛した 君の命のほとばしり

あの日一度だけ 君の背につけた
爪あとがずっと残っていますよに
しあわせだよって笑ってみせても
しあわせだよとは聞きたくないの
ゆりかごの上にふりそそぐ 紅い花弁は
あの日流した涙の記憶

明けの明星よ
早く迎えに来て



 




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YUAN | Silly talk | - | -
2008.07.17 Thursday

■■■ clockwork

君がくれた時計を
内緒で僕はそっと止めた
いつか空に還すため

そして季節は巡る
僕は決断できないまま
君をただ見つめてた

止まった時計を抱いたままの僕に
ある日君は 試すよにくちづける

君は知ってる
僕も知ってる
くちづけは入り口でしかないこと
君は知らない
僕は知ってる
くちづけが僕にだけ甘いこと

一瞬だけつないだ掌から
砂が零れ落ちる音が聞こえた

君は知ってる?
僕は知ってる
微熱の季節に 微熱のような恋をした
君は知らない
僕は知ってる
眠る君に告げたい時計じかけの

あいのことば
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YUAN | LoveLetter | - | -
2008.06.28 Saturday

■■■ mirage

何年目かの夜明けに
ありし日のまぼろしを見る
それは 
あなたであって あなたじゃなく
あの子であって あの子じゃなく
だからとても 愛おしいの

幼さでつくった 砂のお城
つかんでも つかんでも
すり抜けていった

外が煙るこんな日には
何度醒めてもきっと 惑うのよ
窓の外に 蜃気楼
夜明けの 蜃気楼
目をこらせば見える
少女の足 裸の足
汚れた足 恥知らずな足
香るくちなしに 涙が出たら
シーツの海にただ もがけばいい

そのまま 朝まで
まぼろしに爪をたてればいい
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YUAN | fountain | - | -
2008.06.01 Sunday

■■■ マイアサウラ

ねぇ 気付いて
腕のなかが冷えゆく音を
ねぇ 気付いて
大切なものをなくしたみたい

ただぼんやりと 空を見つめ
うつろな泣き声をあげる
今いるここは ただ広いだけ

マイアサウラ 抱きしめに来て
迷子のわたし その膝に抱いて
マイアサウラ 愛してるよって
子守唄のように 繰り返して

ねぇ 教えて
わたしが間違えたものを
ねぇ 教えて
道はどこへ消えてしまったの

きらきらしてた 昨日さえも
全部塗りつぶしてしまった
明日をどうやって 彩ればいい?

マイアサウラ 声を聞いて
広いその胸で なみだ拭かせて
マイアサウラ 大丈夫だよって
震える肩を ただ暖めて

マイアサウラ 抱きしめに来て
迷子のわたし その膝に抱いて
マイアサウラ 愛してるよって
子守唄のように 繰り返して
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YUAN | LoveLetter | - | -
2008.05.29 Thursday

■■■ flower

たよりなく揺れる ろうそくの炎を
あなたはゆっくり 手のひらでつかむ
この世に咲きはじめた 美しい花を手折るように

蝉がその最後の命を終える 時の声にも似た
音がして消えた 生命のつなわたり

悲しみさえも消し飛ばしそな スピードで
今ひとつの 世界を閉じた
わたしの夢に 咲いた花は
あなたの夢には きっともう咲かない
だから あなたの声は もう聞かないよ

そっと息を殺して また炎をつける
あなたの知らない名前の花を 咲かせるよ
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YUAN | fountain | - | -
2008.05.20 Tuesday

■■■ COCOON

あの夏の夕暮れに 確かに見た恋花火
少年の君の瞳に 紅い光を瞬かせた
君の隣に腰掛けて
ちりちりと この指がやけどするまで見つめてた

あの冬の夕暮れに ゆっくり冷えた恋花火
少年の君の瞳は うすいグレーをしていた
いつしか大人になった君
ぎりぎりと 頬にはりつく僕の指をはがした

涙ごしに見えたのは 最後にゆっくり落ちた炎
滲む紅が 今までで一番美しくて
僕はまた泣いた

今日 風が君の噂を運んできたよ
すっかり大人になった君
蛹だった君に
僕が翼をあげたのさって
叫びたかったけど

今でも瞳に映るのは 最後にゆっくり落ちた炎
滲む紅は 少し焦げた匂いがしたけれど
やっぱりとても美しくて
僕の心にくすぶるは 最後にゆっくり落ちた炎
滲む紅は もうただの燃えカスなのだけど
やっぱりとても愛おしくて
僕はまた泣いた

僕はまだ泣けて
僕はまた泣いた
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YUAN | LoveLetter | - | -
2008.04.24 Thursday

■■■ This world

君が世界を愛するたび
僕は大地に唾を吐きかける
君の歌声が僕に見せるものは
あの日流れて落ちた一番星
瞼の裏にはじけた真っ赤な花火

今日も世界は甘酸っぱいの?
僕は君に吐き捨てた
羽でなぞるような歩き方で
一体何が見えるの?
一体何を愛だというの?

祈りを乗せて 錆びた六弦を弾く
いつまでも永遠の少年気取りだね

星が落ち 干からびた世界を
僕は愛す
片方の翼で必死に羽ばたく鳥を
僕は愛す
君が愛する世界と
僕が愛する世界
景色は違えど 同じ世界
だけど君が生命を謳うたびに
僕はその声を蹴り飛ばす

世界を動かす大きな悲しみを
忘れて殻に閉じ込めた君
そこから一体何が生まれるというの?
届かないと分かっていても
叫ばなければ 僕は世界を生きてゆけないんだ
Tweet
YUAN | Silly talk | - | -
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